先日の結婚指輪紛失事件に関連して、「稼働率」についても考えてみました。
稼働率とは?
「稼働率」とはそもそも工場などで主に使われる言葉で、設置されている設備の生産力に対してどれだけ生産しているかを表す言葉です。
例えば、1日に100個プリンを作れる機械がその日50個プリンを作っていた場合、稼働率は50%です。
つまりプリンの機械は稼働できる時間のうち50%稼働していたことになります。
支出における稼働率の考え方
支出における稼働率に対する私の考えは
「お金を払うなら、なるべく稼働率の高いものに使いたい」というものです。
購入したものの稼働率が高いということは日常の中でよく使う(稼働している時間が長い)ということです。
その考えに則って物を購入すると、費用対効果の高いものが購入できます。
また稼働率が高いものを選ぶようにしていると物が少なくて済みます。
皆さんはバックパッカーを知っていますか?
衣・食・住をカバンに詰め込み、その道具だけを背負い旅をする人たちです。
彼ら彼女らは旅を楽しめるように自分の持ち運ぶ物を厳選します。稼働率の低いものは持ち運びません(趣味性の強いものは除く)
そんな荷物を40L程のカバンに詰め込んで世界中を旅します。
人間、生きていくことに必要なものなんてのは、カバンに入る程度なのです。
FIREとの相性
稼働率の高いものを選んでいると物が少なくて済むと申し上げました。
これはFIREと、とても相性が良いと私は考えています。
稼働率が高い、つまり費用対効果の高い買い物を続けていれば、無駄な出費が減らせます。
無駄な出費が減るということは生活に必要なお金が減るということです。
生活に必要なお金の違いはFIREまでの年数に大きく影響を与えます。
例えば、年間360万円(月30万)生活に必要な方と年間240万(月20万)生活に必要な方がいたとします。
一般的にFIREするためには、生活に必要なお金の25年分があればよいと言われていますので
360万円×25年=9000万円
240万円×25年=6000万円
いかがでしょうか。
月の出費を30万円から20万円に削減することはそこまでハードルは高くないと思いますが、3000万円稼ぐということは平均的な年収の会社員の方にとってはかなりハードルが高いのではないでしょうか。
ボーナス含め手取りで年間400万円稼げたとしても、3000万円稼ぐには8年弱もかかります。
しかも8年弱というのは手取りのすべてを資産に回せた場合なので、実際にはFIREにかかる年数は10年以上の差が出てくることになります。
稼働率を意識することの恩恵
稼働率の高いものを購入するよう意識することで、生活に必要なお金が少なくて済み、FIREへの道のりが近づくことを申し上げてきました。
そのほかにも以下のような恩恵があると私は考えています。
物が少ないので
- 移動しやすい→人生に柔軟に対応できる
- 余計なことに判断力を使わなくて済む→学習や創造に力を使い、収入アップにつながる
- 自分が死んでしまった時に、遺族に負担をかけなくて済む
他にもメリットがあると思いますが、私はこれらの点を重視しています。
稼働率の低い物を購入すると
逆に稼働率の低いものを買ってしまうとどうなるでしょうか。
稼働率が低いもの、つまり使う機会のあまりないものを購入していると、物が増えます。
物が増えれば保管しておくためにスペースが必要です。
スペースを確保するにはその分の土地や、住まい(大きい家や賃貸物件)にお金を払わなければなりません。
使う機会のあまりないものに、保管のためにお金を払うなんて変な話ですよね。その分のお金を投資に回したほうが有効にお金を使えます。
余談ですが、自家用車なんかは高価なわりに稼働率は5%程度です。
私も早く手放したいのですが、仕事の都合上どうしても無ければならないので仕方なく所有しています。
まとめ
稼働率を意識することはFIREへの近道。
バックパッカーやミニマリストはFIREと相性が良い。
稼働率が高く(常に身に付けている)高価な、結婚指輪は紛失すると本当にショッキング。
私もロングトレイルを歩くために、引き続きFIREにむけて努力していきます。
ではまた。
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