私がSPYDに投資する理由

SPYD(SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF)の概要

2015年10月から始まったETF(上場投資信託)
S&P500の指数構成銘柄のうち高配当銘柄上位80で構成。半年に1回リバランス(上位80になるように銘柄の入れ替え)が行われています。
リバランスの時期は1月と7月。
また、時価総額加重平均ではなく、構成のウェイトが均等になるようにリバランスされます。
つまり、80銘柄を均等に持つので1銘柄あたり1.25%。100万円分保有していたら1銘柄あたり1万2500円ずつ保有しているイメージです。
配当は3,6,9,12月の年4回。
SPYDはスマートベータ運用で、指数に連動しているインデックスファンドとは違い、アクティブファンド(指数を上回る成績を目指す)の性質が強いです。
一般的にアクティブファンドはトレーダーが指数を上回るように頑張るので人件費や手間が多くかかっており、インデックスファンドよりも手数料が高いです。
アクティブファンドの手数料は1%以上がほとんどの中、SPYDの経費率(手数料)は0.07%であることも素晴らしいです。
大変長期投資に向いていると思います。

配当について

ここでは、配当利回り(%)=1年間の総分配金÷年末株価で計算し、話を進めていきます。
この場合は配当利回り4%を上回っていることが多いです。ただ、新しいETFなのでサンプルが5年ほどしかないのが難点ですが。
しかし、コロナの影響が大きかった2020年においても配当利回りが5%弱あったのは驚きです。

株価について

S&P500の中の80銘柄なので、SPYDの株価も基本的にはS&P500に近い動きをすることが予想されます。
ただ、高配当銘柄を集めているということは「株価が下落している」「利益に対する配当の割合が多い」という要素を含んでいる銘柄が選ばれていることになります。
つまり、業績が悪化する可能性が高いと市場から思われている銘柄の寄せ集めということです。
実際、コロナショックの際にはS&P500指数と比べ、大きく下落しましたし、回復にも時間がかかりました。
また、高配当銘柄は成熟企業がほとんどで、企業の成長が見込めるものが少ないことも特徴です。
ですから、キャピタルゲインはあまり見込めず、配当金を含むトータルの資産で見た場合は、右肩上がりのS&P500指数に連動するETFと比べると効率が悪くなる可能性を多分に含んでいます。

私の方針

上記のとおり、総資産の拡大という観点では他にもよい商品はあるかと思います。しかし、私の目指すところはFIREです。
私の性格上「総資産が潤沢にあり、あとは死ぬまでそのお金を切り崩していけば大丈夫」という状況よりも「不便をしない程度の生活が送れる配当金が定期的に入ってくる」という状況のほうが精神的に健全に生活できます。
配当金を安定的に受け取るには分散がとても重要です。
いくら高配当の個別株があったとしても、その会社が倒産したり、減配したのでは配当金で生活を送ることは難しくなってしまいます。

  • 高配当
  • 80の企業に分散
  • 定期的にリバランス
  • 経費率がとても低い

これらの条件を揃えたSPYDは私の主力の投資先となります。

購入タイミングについて

配当を得るうえで、購入価格はとても重要です。同じ配当金を得ても、購入価格が高ければ配当利回りは低くなりますし、購入価格が安ければ配当利回りは高くなります。
株価が下がった時に買えればそれはもちろん喜ばしいですが、私は定期買い付けを選択しています。

  • 株価がS&P500に近い動きをする
  • 4半期毎の配当金額を指標とし、FIREを現実味にあるものにしたい
  • 定期的に買えば平準化される
  • 平準化されても配当利回りは4%前後になることを期待している

これらの理由から定期買い付けをしています。

注意点

私は日本で生活しています。
総合的に考えても、今後も日本で生活していくと思います。
為替リスクが常にあることを念頭に置いて、資産形成に励みたいと思います。

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