先日、地元の標高約1200mの山に登ってきました。水が豊富な山でブナ林がとても綺麗でした。
平日で人が少なく、天気にも恵まれて、とても良い山登りになりました。
山登りに限らず、アウトドアは天候に大きく影響を受けます。
楽しめる時期が限定されているうえに、仕事の休みが取れたタイミングで、ちょうどよく天気がよくなるかどうかわかりません。
アウトドアを心底楽しむためにも、やっぱりFIREしたいと改めて思いました。
話は変わりますが、下山時にふと、投資のリスク許容度と山のリスク許容度って似ているところがあるなと思いましたので、書いてみます。
そもそもリスクとは?
「リスク」と聞くと、危機や悪いこと、と解釈されがちですが、本来は「不確実性」という意味を持っています。
ですので、リスクが高いということは、大きくプラスになる可能性もあれば、大きくマイナスになる可能性もある、といったように振れ幅が大きいことを指します。
リスクが低いというのはその逆で、プラスもマイナスも小さい、という振れ幅が小さいことを指します。
許容度とは?
許容=そこまではよいとして認めること とありますので
許容度=よいとして認められる度合 ということになります。
投資のリスク許容度
以上のことから投資のリスク許容度というのは、マイナスになった時にどの程度までなら耐えられるか、という事になります(プラスはみなさんどこまでも許容できると思いますので)。
投資のリスク許容度は以下のような要素で決まるとよく言われています。
- 年齢
- どんな仕事をしているか
- 家族構成
- 資産保有額
- 投資経験
より大きいリターンや利率を求めた時に、それ相応の損失にも耐えられるかどうかがこれらに影響されるということです。
山のリスク許容度
投資におけるリターンの大きさと損失の大きさのように、登山においてトレードオフの関係になっているものは「安全度」と「装備の重量」だと私は思っています。
安全度をより高めようとすれば装備の重量はとても重くなり、山の楽しさを軽減させてしまいます。
逆に、重量を軽くしすぎれば安全度は下がり、危機的状況で命を落としてしまう可能性が高まります。
山のリスク許容度を決めるのは以下のような要素でしょうか(異論はもちろん認めます)。
- 登山経験
- 知識
- 技術
- 体力
山のリスク許容度が高ければ、重量を軽くして安全度が低くなった状況でも、自分のスキルや知識で命を落とさず耐える事ができるということです。
2つのリスク許容度の共通点
投資と山。全くかけ離れているように思えますが、リスク許容度に関して考えると2つの点で共通点があると思いました。
- 体験
- 情報収集
この「体験」と「情報収集」が、2つの全く似通っていない投資と山において、共通して大切なことだと、下山しながら思い至りました。
「体験」の大切さ
登山のにおける体験とは、もちろん山を登ることです。
様々な山に四季を通して登ることで、自分がどの程度で疲れるのか、日帰り・小屋泊・テント泊ならこの装備が必要だ、食料はこれで大丈夫、等々机上ではわからないことが「体験」を通して理解できます。
安全度を高めすぎると重たくて辛い、軽量にしすぎるとこのシチュエーションでは危険を回避できないな、ということも体験でわかります。
投資における体験は、暴落を体験することだと私は思います。
リスク許容度を決める要素が年齢や収入や家族構成だと言われても、やっぱり体験してみないとわからないと思うのです。
なぜなら、大半の方はリターンが大きくてお金がどんどん増えていくことは辛くないからです。
暴落を体験していないと、10%、20%とより高いリターンを求めていってしまいます。
好況時は自分がどれだけのリスクをとってそのリターンを得ているかわからないのです(登山であれば、荷物を背負った時に重さにすぐ気付けるのですが)。
「情報収集」の大切さ
「情報収集」は「体験」の質を上げます。
登山をする時に、時間、気温、風、ルート、危険情報等々を情報収集していると、体験で得られる理解が深まります。
時期、時間、標高、気温、風、樹木の有無がわかることで、自分が寒いと感じるかどうかや、自分だとこれくらいの時間がかかる、といったことがわかります。
投資においては、購入商品のセクターや構成銘柄、各種指数、チャート、投資ニュース等でしょうか。
これらを情報収集しておくことで、暴落がなぜ起きたのか、暴落時に自分の資産はどうなるのかというように、体験が深まります。
自分にとっての心地よい状態を見つける
体験と情報収集をしていると自分にとっての心地よい状態がわかってきます。
ここで大事なのは「自分にとって」という部分です。
YouTubeや各種SNSでは様々な情報が飛び交っています。とかく、このような媒体で流れている情報は良い面が着目されがちです。
高すぎるリターン、軽すぎる装備、こういった情報だけを収集するのではなくその裏にあるリスクを理解できるよう情報収集しましょう。
そして、それらの情報は他人の情報です。他人にとっては良いものでも、自分にとって良いものかどうかは体験してみないとわかりません。
情報収集をしない「体験」、体験をしない「情報収集」には危険が伴います。
まとめ
リスク許容度を判断するうえで、体験と情報収集が大切だなと感じた登山となりました。
他人ではなく、自分を評価軸にすることが投資においても登山においても肝要だと思います。
一緒にFIRE目指して頑張っていきましょう。
では、また。
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